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千駄木山:群馬県甘楽郡下仁田町(標高904m)

今年も11月後半。晩秋を向かえ、最後の紅葉狩りに出かける。
早朝に東京を離れ、2時間で下仁田、荒船の湯に到着する。ここをベースに、本日は千駄木峠、明日は星尾峠、田口峠を巡るツーリングだ。
さすがにこの季節になると空気も冷たく、太陽が昇ってくるまでは肌を刺すような冷たさだ。
ランドナーを準備する手が冷たく、朝食のカップラーメンの湯がなかなか沸騰しない。いよいよ、秋も終わりかと感じさせる気温だ。

日が昇り、走り始めると体も温まり、すぐに手袋も必要なくなってくる。
今日もいい天気に恵まれた。これだけ数多くツーリングに出かけているが、本当に天気に恵まれている。
もちろん悪天候にも何度もお目にかかっているが、確率からいえば私は晴れ男に違いない。
やはり、これは普段の行いが良いからに違いない、と自負している。
今年最後の紅葉は、すでに里まで下りてきており、道路脇の樹木は、皆最後の競演を見せている。
もう、あと数日で落ち葉となり、冬枯れの気配を見せるぎりぎりの一日のようだ。

路面は綺麗な舗装路だが、次第に勾配もきつくなり、かなり手強い登りに息も弾む。
完全冬支度で来たが、この登りでは半袖でもいいぐらいで、脱いだ防寒具をサドルにくくりつける。
やがてはるか上空に上信越自動車道が見えてくる。
道はその下をくぐり抜け、妙義荒船林道入口へと向かうのであるが、ここからの勾配は尋常でなく、こんな道路を作ってはいかん、というぐらいの思い切った勾配である。
感覚では15%はあろうかという登りで、当然乗ることはできず、ぶーぶー言いながら押し続ける。

林道分岐地点までゼイゼイ言いながらたどり着く。林道はゲート封鎖されているため車は進入できない。
前半のとんでもない登りとは打って変わって、ここからは静かに、そして気持ちよく林道走行を楽しむことができる。
林道右手には南面の展望が開け、路面は落石、倒木で荒れてはいるものの、パノラマを見ながらの天上走行に気分は最高だ。
山肌沿いに走るため、落石には十分注意する必要がある。特に悪天候後の地盤が緩いときは気を付けたほうがいい。

路面は、ほとんど誰も通らないため、かなり豪快に散らかっている。落ち葉の吹き溜まり、大きな落石、倒れたままの樹木。
自転車、バイク以外は越えられない所も出てくる。まあ、おかげで貸切状態の静かな山道を楽しめるわけだが、無人地帯だけに事故の無いように注意していただきたい。
林道分岐からは、一旦下って上り返し、再び下って峠へ再度登ることになる。この登り返しはじわじわと効いてきて、足も次第に出来上がってくる。
まあ、ここはあせらずのんびりと景色を見ながら走ったほうがいいだろう。

千駄木峠を示すものはないが、ちょうど左カーブのあたりがピークとなり下り始める。
下った先は分岐地点になっており、北側に大きく高岩の異様な姿が飛び込んでくる。
美しくも荒々しい岩山が視界を占領する絶好の場所であるが、なんとも惜しいことに目の前の送電線がとにかく邪魔だ。
デカすぎてファインダーから消し去ることができない。
時刻も丁度お昼。ここでランチタイム以外には考えられず、どこに陣取るかと真剣に悩んでしまった。
結局少々北側へ下ったところに落ち着き、やっと冷たいビールを味わうことに。
その後、本来南側へ周回する予定だったが、そのまま下り、恩賀から林道入口まで戻り、デポ地へと周回した。

