http://ibaraki-cycling.com/pdf/index/20150421map.pdf
近くて遠い茨城県。
なかなか走る機会がありません。
そんな時、つくば霞ヶ浦りんりんロードが整備されたとのことで、珍しく茨城県でも2泊3日で走ってみようかと計画した。
ちょうどお花見の季節。
うまいこと満開にでも当たれば最高なのだけど、 宿も予約しちゃったし、うまいこと桜が咲いてくれればいいのだけれど・・・
桜の開花って、毎年適当ですよね。早まったり、遅れたり。
今年は早いんじゃないかと予想してプランを立てましたが、どうやら1週間早かった感じ。
まあ、桜は都内でも十分楽しめるし、今回は平坦路を延々と走りましょうということに決定。
ロードで快走というコースなのだろうが、そんなに急いで走っても面白くない。
のんびりだらだら、お茶飲んで、写真撮って走りたい。
車で行くか、輪行か?
周回コースだから、車のほうが断然有利なのだが、やっぱり車じゃ行き帰りが楽しくない。
やっぱり輪行だ、ということで岩瀬駅まで輪行することに。
電車で行くとなると、意外と時間がかかるのがこのエリア。
車で行けば、あっという間に到着なのだけれど、あれこれ乗り換えて、やっと岩瀬駅に到着。
でもまあ、降りてみればもう旅心満点。
車で来ると、こんな気持ちにはなれません。
やっぱり輪行は旅の基本だな。
ほとんど乗降客のいない駅だ。駅前は広く整備されていて気持ちがいい。
組み立てていると、どこからかロード輪行のシニアの方が寄ってきた。
簡単に挨拶して、あっという間に組み立てて、あっという間に視界から消えて行った。
ロードの輪行って、ホント早いですね。なんなんでしょうか? あれは。許せませんね。
こちらの自転車を見れば、普通はさすがにちょっとは興味を示すんですけれどね・・・鼻歌歌いながら消えました・・・なんだかなぁ。
つくばりんりんロードは駅の裏手の無料駐車場から始まる。
ここの無料駐車場は、サイクリストにとっては本当にありがたい。
十分な駐車台数と、トイレが整備されている。ここを拠点に周回すれば、本当に充実した走りが楽しめる。
昔だったら、間違いなくここで車中泊でしょう。(最近は、車中泊も色々問題が多く、ほとんどやらなくなりました)
今日も、平日にも関わらず、何組かのカーサイが準備を整えていた。休日だと、ここはかなり賑わうんだろうな。
つくばりんりんロードは、あまりにも有名ですから説明の必要もないでしょう。
写真の通り、スタートからすぐに、完全に平坦な、整備された路面が延々続く。
どこをどう間違っても危険な箇所はまったくないでしょう。
初心者から、走り屋さんまで皆さん十分に楽しめる、典型的な自転車道だ。
走り方はそれぞれ、なので楽しみ方もそれぞれ。
快走するもよし、ポタリングするもよし。
距離さえ頭に入れておけば、色々な「サイクリング」を楽しめる。
しかし、ガード付きの自転車は皆無だ。99%ロード。1%が自分、って感じ。
いないですね、ランドナーは。
残念ながら、ほとんど桜を楽しむことはできなかった。
まだまだ咲きはじめたばかり。薄っすらと色づき始めた風景は、なんだか寂しい限り。
来週だったら、きっと百花繚乱の賑やかさなんだろうな。
でも逆に、静かに走れるっていうメリットも大きい・・・でも残念。
しかし、さすがに、自転車が多いですね。
多くの自転車道はほとんど無人と化してますが、ここは賑やかです。
皆さん、ヘルメットにサングラス、そして花粉対策で顔面を覆いつくすほどのマスクの形相。
男だか女だか、おじさんだかおばさんだか、なんだかさっぱりわからない自転車乗りが、追い越したりすれ違ったり・・・
どいつもこいつも個性がなくて、本当につまらん。
見よ、我々ランドナー族の個性あふれるいでたちを・・・な〜んてブツブツ。
土日だったらかなりの通行量なんだろうな。
それだけ走りやすいし、満足感もたっぷりだ。
距離を稼ぐ走りをしたいのなら、ここはおすすめだ。
だがしかし、飽きる。
ギヤチェンジも、ブレーキングもほとんどない。ひたすら漕ぐのみ。
景色が次々変化して、絶景が現れるわけでもない。
だから、飽きる。
そういう自転車道だということ。
休憩所も適度に設けられているけれど、旅心を満たしてくれるような場所ではない。
ロードチームが賑やかにおしゃべりしている中で、写真を撮りたいとも思わない。
土浦からは後半戦。霞ヶ浦に沿って潮来を目指す。
りんりんロードとは違って、霞ヶ浦へ出ると自転車もほとんどいなくなる。
やはり、皆さん日帰り周回コースなのだろうか、こちらまで足を延ばしては帰れなくなるのだろう。
山?から海?への変化ではないが、景色が一変すると新鮮な感じだ。
路面はきれいだ。まったく凸凹のない、平坦できれいな舗装路が続く。
霞ヶ浦は大きい。大海原を目の前にしているようだ。
しかし、向かい風が辛い。いくら平坦路でも、向かい風をまともに受けながらの走行は、緩い勾配を延々登っているようなもの。
遮るものが何もない湖岸の道は、まともに風圧を受けてスピードも上がらない。これがじわじわと足に効いてくる。
今日の予定は約100km。
普通、ランドナーではこんなに走らないんだけれど、完全平坦、完全舗装であればなんてことない、と考えていたのだが・・・
疲れてきました。さすがに。湖面が大きく波打って、風の強さを物語っている。
軽量ロードで100kmならなんてことないんだけれど、装備満載ランドナーでは疲れ方も段違い。
踏み込む力がほとんどなくなり、平坦でなければたぶん漕げなかったかもしれない。
それほど、向かい風の負担は大きかった。
風との闘いに耐えて、残り距離も見えてきたので、最後の一服、コーヒータイムだ。
ただ突っ走って、コンビニや自動販売機で冷たいものを飲むのではなく、お湯を沸かし、ドリップコーヒーを好きなタンブラーで味わう。
面倒で時間がかかるけれど、自転車旅ってこうして時間をたっぷり使うことに意味がある。
暖かい飲み物は心を落ち着かせてくれる。そして、この時間が大切だ。
本日の成績。ビールジョッキ5杯半ってとこかな。よく走りました。
これだけ走れば、さすがにビールもうまいでしょう。
(2017/4/2 走行)