
長野県下伊那郡阿智村/岐阜県中津川市(標高1595m)
恵那山と富士見台との鞍部にあり、東に神坂山がある。古くから信濃と美濃とを結ぶ結ぶ要路として知られる。
大和朝廷の開いた東山道の最大の難所で、日本武尊も東征の帰途、越えたといわれる。
峠付近からは旅の平安を祈るために献げられた幣帛(みてぐら)の破片が出土する。

いつだったろうか。ニューサイの写真で神坂峠を見た。
何枚かの写真で構成されていたそのレポートが実に印象的で忘れられなかった。
峠からの白く長く続く道は、まさしく「峠越え」にふさわしく、神秘的な光景でもあった。
いつか、この同じ眺めを自分の目で見てみたいと思い続けてきた。
昼神温泉から園原へ。
中央道をくぐりいよいよ神坂峠への登りとなる。やがて車の音も聞こえなくなる。
しだいに道は荒れてくる。こぶし大の岩がごろごろ現れる。
赤茶けた岩が路面に敷き詰められている。
乗っ
たり押したりの連続となる。崩落個所も所々あり、この先ますます不安がつのる。
あの「絵」を見たいという期待。ますます荒れてくる林道。手強い登り。
そして、とうとうやってきた。そして、そこには確かにあの「絵」と同じ光景があった。
ダウンヒルする姿をここからビデオに収めたら、きっと素晴らしい絵になる。
カモシカ君が、写真を撮っているスキになんと我が愛車に寄ってきた。
しばしにらみ合いが続いたが、カモシカ君さっさと山の中に消えていった。
そして、自分もこの白い道を下界へ豪快に消えていった。
所要時間:7時間57分 走行距離:63.51km 最高速度:62km