マイクロキャンプストーブ（イワタニ）

実は雑誌で紹介されているのを見つけて、思わず食いついてしまった。

何といってもこの小ささと、美しいシルバーの造形に魅かれてしまった。

すでに人気になっていて、市場では品切れ状態。

それでも注文して、運よくすぐに手に入れることができた。

届いた荷物を開けてみると、手のひらに収まってしまうほどの小さな箱が出てきた。

第一印象は、とにかく軽い、小さいという感じだった。

専用のケースを開けると、美しい「マイクロキャンプストーブ」が出てきた。

ネーミングがいい。マイクロと言う名に恥じないコンパクトさだ。

すでに3つもストーブを持っていて、さらに増えて４つになってしまった。

次々新しいものが登場してくるので、どんどん増えてしまうのは仕方がない。

しかしこうして並べてみると、どれもこれもみな個性があって面白い。

この機会に、４つのストーブの比較をしてみよう。

どれがいいとか、どれがだめだとか、そういう比較ではない。

使う場所、目的、場面で使う道具も変わってくる。皆、素晴らしい道具だ。
　

スノーピーク　「ギガパワーストーブ」　
衝撃のデビューでした
購入動機
何といっても驚愕の軽さ、コンパクトさが最大の魅力。フロントバッグの後ろポケットに収まってしまう。
　

使った感想

●これ以上コンパクトな火器となると、アルコールストーブか、固形燃料しかない。

●非常にコンパクトだが、通常のツーリングでの使用なら、これで困ることはないだろう。

●確かに風には弱いが、そんな強風の中で使うこともあまりないだろう。別途、風除けを考えればいい。

●重心が高く、五徳も小さいので、乗せるものの扱いには注意が必要だ。

●取り扱いは簡単だ。五徳を開いてOD缶にねじ込めば終わりだ。

●OD缶のため、現地で入手できないと考えておいたほうがいい。

イワタニ　「ジュニアコンパクトバーナー」　
ちょっとツーリングには大きすぎた
購入動機
CB缶が使えるというので購入した。ジュニアガスも魅力だった。
　

使った感想

●購入後、家でテストしただけでまだ外で使っていない。ハードケースが大きくて、フロントバッグの中をかなり占有してしまう。

●組み立ては、あれこれ脚や五徳をクルクル回せばいいが、順番を間違えると何が何だかわからなくなる。

●火力は十分、風防もあって風には強い。操作性は悪いところは特にない。

●五徳がかなり大きく、工夫されていて滑りにくい構造だ。ちょっと大きめの物を乗せても安定している。

●専用の遮熱板がいろいろと発売されている。

新富士バーナー　「G-ストーブ」　

使用頻度1位、重さを我慢しても持っていきたい
購入動機
CB缶が使え、低重心が魅力だ。収納時は信じられないぐらい薄いブックシェルフ型になる。
　

使った感想

●独特のスタイルと構造に脱帽だ。まさか、と思う発想に感動する。

●収納ケース自体が風除け、五徳になり、さらに遮熱板まで装備している。

●大きな脚と低重心で、安定感はピカ一だ。重い鍋を乗せても安心だ。

●その反面、組み立ては非常に厄介だ。慣れないと組み立てらない人もいるだろう。

●ボンベの装着、本体への合体、片付け、収納・・・すべてに専用の手順があって、説明書なしには無理だろう。

●重量がダントツで重く、すっしりと重さを感じる。軽量化したい場合には、全く出番がない。

●それでも収納時のこの姿には鳥肌ものだ。よくぞここまで考えたと称賛したい。

イワタニ　「マイクロキャンプストーブ」　

今後はこいつが主役になりそう
購入動機
CB缶が使えるメリットと、さらに改良されたコンパクトさが魅力だ。
　

使った感想

●スノーピークと比べてはかなわないが、この仕様でこの軽さは驚異的だ。

●組み立てもシンプルで分かりやすい。ボンベの装着もワンタッチだ。

●風防もあって、風にはかなり強く、火が消えることは考えられない。

●ボンベとストーブで支えられるため、かなり安定度が高く、そして低重心だ。

●火力も十分、五徳も一人分ならちょうどいい。

●CB缶は入手しやすく、OD缶のように現地で探し回ることもないだろう。最悪、宿で使用中の物を分けてもらうこともできるだろう。

●専用ケースも扱いやすいが、巾着にすればさらにコンパクトだ。

ボンベ分離型のストーブも低重心でいいのだが、やはりコンパクトさでいけば一体型に分がある。

一般的なキャンプであれば、それほど大きさにこだわらず、使い勝手のいいストーブを選べばいい。

しかしサイクルツーリングとなれば、大きさと重さが最優先される。

このストーブ、どこを見ても無駄がない。かなり研究しつくされている感じだ。

ローソンで買った冷凍ホルモン焼き。点火すればすぐに溶け出す。火力に不満はない。

ダイソーのメスティンでお湯を沸かす。一人分のお湯ならあっという間だ。

風が吹いてきても火が消える心配はない。よくできたバーナーヘッドだ。

今のところ不満点が見つからない。かなり満足のいく、完成度の高いストーブだ。